フクロトジを閉じます。 | HighBaller
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フクロトジを閉じます。

はじめに

株式会社ハイボール代表の大田です。

弊社では18禁のSNS『フクロトジ』を提供しておりましたが、2021年11月1日00:00(日本時間)をもちましてサービスを終了する方針を決めました。

フクロトジを利用していただいたクリエイターやユーザーの皆様には本当に感謝しております。ありがとうございました。

フクロトジリリースの経緯

ハイボールは2019年10月に創業し、動画制作の受託や自社のYouTubeチャンネルの運用をおこなっておりました。自分たちがYouTubeを運用していく中で広告モデルならではの『コンプライアンスの厳しさ』『マイクロインフルエンサーのマネタイズの可能性』を感じ、そこからクリエイターが誰でもサブスクリプションでマネタイズできる『noteの動画版』のようなサービスを作りたいと考えるようになりました。しかし、競合などの環境からスタートアップがやるような領域ではないと感じ

①大手が参入してこない領域であること
②自社で運用していたチャンネルが18禁領域に近かったこと

から18禁に特化しようということでフクロトジの構想がぼんやりと浮かんできました。

また、2020年の初頭からコロナという災害に見舞われ、当時Youtubeなどで関わりがあった多くのセックスワーカーが職を失い、お金に困っていたことからオンラインで安全に稼げる場所があったらいいなと感じ、フクロトジをリリースすることを決めました。

リリースを決めてから数週間で事前登録を開始し、2020年6月27日にベータ版をリリースしました。

フクロトジの誤算

リリース日からバイラルにユーザー数は増えていき、1ヶ月でユーザー数は1万人を突破し、これはいけるという確信がありました。

そこから約1年でクローズを決めることになるのですが、その一番大きな要因がこの領域の難しさでした。

フクロトジにはとにかくクリエイターさんに『安全にお金を稼いでいただきたい』という想いがありました。安全に稼ぐことができるプラットフォームにするために風営法を取得し、全てのコンテンツの事前検閲、クリエイターの本人年齢確認を徹底しました。安全に投稿してもらうための仕組みを作ることを目指し、そこにお金を使いました。ハメ撮り(第三者の写った投稿)を制限したのもそのためです。

本当の意味で『エロを自由に、楽しく表現できる場所』であるために、初期のタイミングでは第三者の写っている写真をNGとした。そのかわり、近い将来、必ず第三者も含めた「エロ」を表現できる環境をつくれるように既に動き出しています。(第三者の方にも年齢確認をする形や、AIによる自動判別などを模索中です)

しかし、この領域ではユーザーの需要と国家の法との間でコンフリクトが起きており、リスクを犯せば犯すほどユーザーの需要を捉えるという側面があります。Netflixの全裸監督でも描かれている通り、結局無修正ものが一番儲かり、一番儲かっている人が見せしめで捕まるという歴史が繰り返されています。

ハメ撮りを解禁したり、事前検閲をやめれば(規制をゆるくすれば)、フクロトジの流通は上がる。でも、それをしてしまうとクリエイターの危険度が高まってしまうという葛藤と戦っておりました。しかし、そのチキンレースに乗ることが善なのか、リスクを取れば儲かるという戦いに挑むべきなのかという問いに対して、結論僕らはNOだなと思い、フクロトジを閉じる決断となりました。

フクロトジを使っていただいた全てのクリエイター様、ユーザー様、関係者の方々には感謝してもしきれない想いです。決して使いやすいサービスとは言えなかったフクロトジを使っていただきありがとうございます。フクロトジという経済圏が生まれたこと、サービスによって1人でも人生が好転した人がいれば、それだけでもフクロトジを作ってよかったなと思うことができます。1枚目の画像が投稿されたあの瞬間と感動は一生涯忘れません。

2021年11月1日0:00にフクロトジは閉じますが、クリエイターの振り込み申請は2022年11月1日0:00まで(1年間)受け付けておりますので、こちらのメールアドレス(info@highball.me)までお願いいたします。残り1ヶ月と少しですがフクロトジを最後までよろしくお願いします。

株式会社ハイボールのMISSON

株式会社ハイボールは何のために存在しているのかという問いをフクロトジを閉じることと同時に何度も自問しました。そして、改めて株式会社ハイボールのMISSONを定めました。

日本から世界を代表する会社を創る

国家という概念が薄れていく中で、あえて日本から日本の強みを生かした領域で世界中で喜ばれるようなコンテンツ、世界中で使われるようなプロダクトを作っていきたい。僕の人生をかけて一生やっていきたいと思っております。

フクロトジを閉じるとともに井田の卒業

そして、フクロトジを閉じると同時にハイボールの初期メンバーとして活躍してくれた井田の独立のご報告もさせてください。フクロトジというサービスも今はなきJAPORNBOY オオタTVというYouTubeチャンネルも僕と井田が出会っていなかったらできることはなかったと思います。井田との出会いに感謝です。

会社の方針と個人としてやりたいことの違いから独立という形になり、YouTubeチャンネル『夜のいだ』は井田に譲渡することになりました。お仕事などありましたら井田のTwitterに連絡してあげてください。

最後に

先日、ワーケーションに行った際に会社のメンバーでハイボールのミッションステートメントを定めましたので、最後にここで発表させてください。

メンバーはまだ10人に満たないくらいの人数なのですが、ずっと働いてるし、ずっと遊んでるような、楽しい職場です!この令和の時代に必要なのはあえて『気合い』だと思っております。会社としては、フクロトジからピボットし、クリエイターのYoutubeを支援する事業の拡大とその利益を新規事業へ再投資しているフェーズです。日本から世界を狙えるような事業を立ち上げたいという高い視座と『気合い』をもった人材を募集しております!興味ある方は是非下記からご連絡ください!!

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現在はYouTube事業・VTuber事業・Webtoon事業・人事バックオフィスの方を採用しております。

下記のボタンもしくは僕のTwitterDMにていつでもご連絡お待ちしております!!​

大田 卓矢

CEO

大田 卓矢

株式会社ハイボール CEO 大学在学中、19歳で1社目を起業。 地方で複数の事業立ち上げをきっかけに事業作りの楽しさを知る。 大学を休学し、Onokuwa・KinecaなどのIT企業のインターンを経験後、フリーランスとして独立。 半年後に株式会社ハイボールを創業。伝説の会社を創ることが目標です。

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